Struggle for existence

カードゲームと勉強と思考

カードゲームにおけるマクロ

今回はカードゲームにおけるマクロについてです。まず、試合が始まった時に考えなければいけない事があります。

 

それは相手とのマッチアップを考慮し、最終的にどのような形で勝つのかをなるべく具体的に思い浮かべる事です。

 

例えばこちらが奇数パラディンで相手がマリゴスドルイドなら、なぎ払いと虫害・暴帝DK等をかいくぐって装甲を含む50点程度を削りきるイメージをします。なぎ払い、虫害が飛んでこないことを最初から祈るのは些か夢想的です。現実味がありません。

 

こう考えたとき、ファイアフライなどの1マナのカードはキープするべきでしょうか?

 

ここで多くのマッチアップで1マナのカードをキープする理由を考えます。奇数パラディンは序盤から大量のミニオンを展開し、全体バフで押しつぶすデッキです。

 

1マナのカードを出せれば相手の動きが鈍い序盤からテンポを取る事ができ、生き残ったターンだけ点数を稼ぐ事ができます。大抵のマッチアップでは、大小ありますがどうにかして30点を稼ぐのが目標になるので序盤から点数を稼げるのは非常に大きいです。

 

ではマリゴスドルイドが相手だとどうなるでしょうか?

 

マリゴスドルイドは序盤に奪われたテンポをなぎ払いと虫害で返すデッキであり、そして装甲を大量に積めるので少量のクロックは無視することができます。

 

奇数パラディンは直接顔にダメージを与える手段がありません。なので勝つ為には最後の詰めの段階まで盤面を取る必要があります。50点ほど削るにも毎ターン一定以上のクロックを出す必要があるのでこれは絶対条件です

 

逆にマリゴスドルイド側からすれば最終的に盤面を取りさえすれば勝ちです。つまり盤面の取り合いになるわけです。

 

以上から1マナをキープせず、虫害をケアできるヴォイドリッパーと虫害・なぎ払いに強いレベルアップ!を全力で探します。この2枚は対マリゴスドルイドにおいて盤面の維持・拡大に大きく貢献します。単独で1マナをキープしてる奇数パラなんてドルイドからすればカモです。

 

最終局面をイメージし、その状況を作るにはどうすればいいのかを逆算していき、その末にマリガン・序盤のプレイを始めます。深く考えるのは重要な局面になってからではありません。最初からです。そうでないと対応が間に合いません。マクロが下手な人は大抵自分がプレミだと感じたターンよりも前にミスっています。